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2002年2月にSony等により発表される。このとき1層23.3/25/27GB。転送速度36Mbps。主にVideo用。2003年に1層対応の録画機が日本だけ?発売。2006年殻なしメディア完成、BDドライブ搭載PC(EPSONダイレクトで搭載したのが初?)、BDドライブ、Blu-ray映画、PLAYSTATION3発売、BD-R/RE共に25/50GBメディアから再びスタート。BD-ROMでも23.3GB規格は廃止される。2007年、1080/24p出力機登場(PLAYSTATION3 システム1.80、Pioneer機)、H.264録画機(Sony/Panasonic)登場で一気に普及、Profile 1.1開始、音声のパススルー出力対応機がそろう。2008年、2月 BD-R LTH発売開始、夏以降にはProfile 2.0などが待つ成熟期。2009年以降、4層化、6層、8層へと続くか?
Blu-ray Discはまだ未完成なのである。
世代分けしてみる
こんな感じになるのかな?
BD-R/RE/ROM/BD-R LTHのメディアがある。BD-R LTHが1層のみ、その他は1層から2層まで対応している。BD-R/RE/ROMはROM対応機ならほぼ全てで読めるはず? LTHは後述。
BD-R/BD-REはデータ用と録画用が売られている。主に変な私的録音料の違いか? DVD-R/RWのようなCPRMなどの違いはなく、なかみはいっしょ。どっちにでも使えます。
BD-ROMは、映像用とデータ用(主にPS3用?)があるかもしれない。ないない?
1層(Single Layer)、2層(Double Layer / Dual Layer)、4層(Quad Layer)、8層 (Octuple Layer / Octal Layer?) と数える。
2層化は、2004年頃。DVD 2層/BD 1層のハイブリッドはVictorが発表。4層(100GB)、6層/8層(200GB)も各社により試作され、4層(100GB)までは現段階で規格化が予定されている。TDKのロードマップ上には200GBもあったようだ。原理的には8層あたりまで実現可能なようで、6層(150GB)ぐらいまでは製品化がありそうだ。
1層目は1層メディアの場合0.1mm、2層メディアの場合75μm(0.075mm)の保護膜がある。では2層目はどうか? 0.1mm×12で理論的に12層(1.2mm)が実現可能というような妄想記事をいくつか見かけて腹が立ってきたが、理論的って何のことだ? 2層目との間は25μm(±2μm)。 分厚い保護層なんて1層あれば充分だ。2層目も含めて0.1mmに収まっている。しかも実現可能なのは最大でも8層ではないのか? →正しいBD-ROM製造工程(Panasonic) BD-Rの構造 (Panasonic) 理屈上は最大8層まで (ITmedia)
DVDでは表面側から記録される方式だったが、Blu-rayでは奥の層から順に記録される。
この調子で0.1mmの中にL2、L3層と作っていくと、収まりそうなのは4層(25μm×4=0.1mm)までだが、それだと透明カバー層が薄くなりすすぎ? 層を増やすときには中間層の厚さも変えるようで、8層に対応するためには中間層を最小9μm程度で、層毎に異なる厚さにすることで実現するようだ。
4層6層(33GBx6=200GB) BD-RはTDKが、4層 BD-ROMはパイオニアが試作している。あとはPanasonicがBD-RE 4層を開発するまで待ちのような状態か? キヤノンが市販のBD-REで1層40GB化に成功(まだ1層のみ、ROM/Rで?4層まで見込み)。ビクターがDVD-ROM 2層、BD-ROM 1層メディア(33.5GB)開発。4層対応ドライブは日立が市販のGBW-H10Nをベースに試作。パナソニックはBD-REの2層化を実現したのでBD-REの4層化を目指す?
ソニーの試作8層では カバーから41μm、9.5μm、13.5μm、9.5μm、13.5μm、10.5μm、16.0μm、12.0μm。合計 125.5μm。
実用的になるには、BD-RE/BD-R/BD-ROMそれぞれで同容量を実現する必要があるか? まずは4層のBD-RE待ちか? BD-R LTHでは1層しかできていないので、すべて同容量で実現を目指す、というわけではないかもしれない。 TDKの200GB BD-Rは3年後(2009年末?)を目処にBD-Rのみ実用化? を目標にしているらしいがどうなるか。 ビデオ(BD-ROM)は3層4層には増えるのか? DVDの場合はDVD-RWが1層止まり(2層は規格、ビクターのメディアのみでドライブなし)、DVD-RもDVD-ROMと同じ2層止まりだったので2層以上が最初から可能とわかっているBlu-ray Discではどうなるのか全く予測できない。互換性を考えれば映像配布媒体であるBD-ROMは2層止まり、PC用、またはPLAYSTATION 4や8cm媒体に限って3層以上のROMが出てくる可能性はなくもないかな?
標準的な速度はVideo再生が既に1.5倍速。2倍速ドライブが実質的な標準速度。現在記録速度は2層で最大4倍速、1層では6倍速(規格外)。12倍速(10000回転/分)程度が限界といわれている。DVDの3倍程度が1倍速か。日立が2005年に12倍速を試作済。8倍以上は熱干渉が顕著になるとか、実用はなかなか難しそうなのか?
PC用ドライブは、BD-ROM/R/REの2倍速/2層対応から。
まだ録画機のみで対応、1層のみの規格。BD-R Ver. 1.2のLTH対応ドライブが必要。2層はまだない。
2008年2月26日、太陽誘電、三菱化学メディアから、3月上旬、日立マクセルから発売開始。録画用、とあるが、基本的に中身は同じなので対応しているドライブ/焼きソフト?があれば、PCでも使える。
三菱化学とパイオニアが有機色素記録膜を採用したBD-Rの実用化に成功。CD-R/DVD-Rと同じ製造手法なのでBD-Rの低価格化も可能らしい。読み書き共に既存のものと互換性がないため対応ドライブが必要になるかも? 規格化はv1.2で済のもの。ファームウェアの更新のみで対応できるかどうかは不明らしい。書込み速度は無機系と比べると低速になる。SonyのBD録画機では1層のみ対応だったりするような? LTHは初期は1層しかないらしい。2層が出てくるのはしばらくあとか?
BD-R v1.2で4倍速BD-Rと共に規格化されているので、4倍速 BD-R 対応機なら基本的に対応済かもしれない?
*付きの機器はファームウェアの更新が必要
+はダビング10対応予定 (6月頃放送開始)
BR100/BW200以外の録画機はBD-ROM Profile 1.1 にも対応してますね
このまま何の対応もなければ未対応なのですが、PC用LTHメディアの発売まで? 発表もないので記録/再生できるようになるのかどうか、何もわかりません
機器/メディアメーカーの対応表に記載されていたりLTH対応アップデートに取り残された未対応機器です。
その他BD-ROMの再生できない初期の機器全般でもBD-R LTHの記録/再生は不可能です。
ファイルシステムには、BD-RE V1.0でBD-FSが採用されたが2004年以降の規格ではUDF2.5に変更される。
容量 | カートリッジ | 映像 | PS3 | 他 | ||
BD-RE 発表時 | 2002年 | 1層 23.3/25/27GB |
必須 | BDAV | 未 | |
BD-RE 0.9 | ||||||
BD-RE Version 1.0(旧規格) | 2002年6月 | 1層 23.3/25/27GB 2層 46.6/50/54GB |
オープン型 | ROM普及前の古いもの(BD-FS) 速度は1倍速(36Mbps)、MPEG2 メディアはフォーマットを変えて2.0として利用可能? |
||
Sony BDZ-S77(製品) | 2003年3月 | 1層23.3GB | ||||
BD-RE Version 1.01(旧規格) | 2003年7月 | 1層 23.3/25/27GB 2層 46.6/50/54GB |
||||
松下 DMR-E700BD(製品) | 2004年7月 | 1層23.3/25GB 2層50GB |
||||
BD-RE Version 1.1(旧規格) | 1層 23.3/25/27GB 2層 46.6/50/54GB |
オプション | 2倍速記録(72Mbps)対応 | |||
BD-RE Version 2.0 | 2005年7月 | 1層 25GBのみ? 2層 50GBのみ? |
なし | 2倍速、フォーマットにUDF採用。カートリッジなし、コート方式、容量の固定化。 | ||
BD-RE Version 2.1 | 1層 25GBのみ? 2層 50GBのみ? 8cm 1層7.5GB |
H.264 High Profile対応、8cm対応? | ||||
BD-RE Version 3.0 | BDMV対応 | 1.60 | BDMV採用 | |||
BD-R 0.5 | 2002年 | 2002年8月時点の規格 | ||||
BD-R 1.0 (旧規格) | 2005年7月 | 1層 25GB 2層 50GB |
不明 | 2005年 (旧式規格?) | ||
BD-R 1.1 | なし | BDAV | 1-2倍速(無機色素) | |||
BD-R 1.2 | 1層 25GB 2層 50GB 8cm1層7.5GB |
1-4倍速(無機色素) 有機色素メディアLTHタイプ(1-2倍速)対応(1層のみ)、8cm対応? |
||||
BD-R 2.0 | BDMV対応 | BDMV対応 | ||||
BD-ROM 0.9 | なし | H.264はまだない? | ||||
BD-ROM 1.0 (旧規格?) | 2004年6月 | 1層23.3/25GB 27GB(予約) 2層46.6/50GB 54GB(予約) |
BDMV | UDF 2.5 映像コンテンツ用 BD-RE 1.0と互換 |
||
BD-ROM 1.2 | 2005年7月 | 1層23.3GB~ 2層46.6GB~ ~4層? |
BD9 (DVDメディア対応?) H.264対応かな? | |||
BD-ROM 1.3 | 2006年? | 1層25/27GB 2層50/54GB |
2006年最終合意のもの? 23.3GB/46.6GBの廃止 著作権保護方式など |
|||
BD-ROM 1.31 | BD-RE/RへのBDMV対応との互換性確保 | |||||
BD-Data 2.0? | PCデータ用 CAV(角速度一定 対応?) |
とりあえずどこかの記事に載っていたりするバージョンを拾ってきましたが、予定だったりするものも含んでいるため違っている可能性もありありです。BD-ROMのバージョン表記はなかなか見かけませんが1.31まではあるようです。BD-Dataは2004年頃には予定されていたようですが、なくなったのかもしれません。
PS3では2.00でBDAV系いろいろ再生可能になったようですが、何?
ほんとうは物理層、ファイルシステム、アプリ、CPS、という4つの規格に分かれているらしいけど、これでいいか。
最新の規格と互換性があるのはBD-R 1.1以降、BD-RE 2.0以降です。それ以前のものはごく一部の機器でしか使えません。
BD-RE 2.1や3.0、BD-Rの2.0、BD-ROM Profile 2は物理仕様ではなく論理仕様の変更ではないかな。
BD-ROM というのは映像メディア用で、PC用のものはBD-Dataとして別に規格があるのだとかないのだとか。これは消えたのかな? というわけで、以下BD-ROMと書かれているのは映像コンテンツメディア用の規格っぽい。
次世代
試作ものが出てきた日などをあわせて記録
製品化は、そろそろ今年あたり4層100GBか? BD-Liveの後だろうから来年以降か・・・な?
なんか抜けていたので、まず音声から? 徐々に穴埋めしていく予定
仕様 | サンプリングレート | 音数 | ビットレート | 出力 | 互換 | 対応 | PS3 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
PCM | 最大7.1ch | 標準 | |||||
Dolby Digital | 標準 | ||||||
ドルビーデジタル・プラス | 5.1~7.1ch | HDMI 1.3以降のみ | DD変換によりS/PDIF可 | オプション | PCM出力のみ | ||
Dolby TrueHD | 最高24bit/96kHz | 8ch | PCM2ch/5.1ch出力のみ |
||||
192kHz | 6ch | PCM出力のみ | |||||
dts | 48kHz | 最大5.1ch | |||||
dts-ES | 48kHz | 6.1ch | dts互換 | ||||
dts-96/24 | 24bit/96kHz | 最大5.1ch | なし? | ||||
dts-HD LBR | |||||||
dts-HD Master Audio | 最大7.1ch | 768kbps~24.5Mbps | dtsコア(ない場合もある) | オプション | コアのみ | ||
dts-HD High Resolution Audio | 768kbps~6.0Mbps |
現在のPS3ではDTS-HDの7.1ch出力は5.1ch以下(ビットストリーム/PCM共?)で出力される。将来的に対応の予定もあるらしいが、RSXで帯域がぎりぎりだとかで詳細は不明。ビットストリーム出力に対応しているのはDVDと同じDolby Digital 、dts/dts-ES、AACのみか? その他はコア部分のみになるかもしれないし、出力不可かもしれない。
DVDでは方式が乱立していた。BDではどうなんだろうか。基本的に映像はBDMVとBDAVがあり、BDMVがBD-ROM上のDVD-Video的なコンテンツ(映画等)用、BDAVがDVD-VR的な録画用となっています。
その他、AVCRECなどのBlu-ray Disc対応版があるようです。一般のプレーヤーでは再生できませんが。
BDMVは、映像は MPEG2、H.264/AVC、VC-1、ストリーム形式はMPEG2-TSで記録される。動画のストリーム(HDMVモード)とBD-Jモードを混ぜて配置できる。BD-RやBD-RE上でのBDMV記録については、BD-R 2.0/BD-RE 3.0 から。(日立のカメラがH.264 High Profileを使いたいという理由でBD-RE 2.1のBDAVではなくBDMVに初対応)
BDAVは、デジタル放送用MPEG2-TS、H.264/AVC (High Profile はBD-RE 2.1以降)、自己エンコードMPEG2-TS、DVストリーム(デジタルビデオカメラの規格)で記録可能。DVストリーム対応機はまだない。
BDAVはCPRMによる著作権保護がある。BDMVは、AACSとかBD+とかいろいろ。
デジタル放送用と自己エンコードでは記録方式がちょっと違うらしい。
メディアはBD-ROMの1層(25GB)、2層(50GB)で、BD-Rなどで層が増えてもこれ以降増えることはないでしょうね。
Panasonic機ではAVCRECをSDHCなどからブルーレイディスクへダビングできるものもあるようだ。が、これが再生できるのもAVCREC対応機のみ。
で、Blu-ray Disc上でBD-ROMというとBDMVを載せるVideo用のROMのことらしいですが、そのBD-ROMとBDMVの規格にはバージョンとは別に?何段階かのProfileがあるようで、次のようになっています。まだ Standardしか実装していないBD録再機器も多いのかもしれません。2007年末では1.1相当のものも多くなっているのではないでしょうか。Profile2対応機器が出回るのはもう少し先なのかもしれません。 Profile1でもJava(BD-J)とかは使えますが一部使えない機能などが残っているのでしょうか。
規格のだいたいの名前(正式なのは知らない) | 新機能 | 対応機 |
BD-ROM Profile1 (Standard Profile) | 映像メディアがリリースできる。 |
2006末頃からのBDMV(BD-ROM)対応機ぜんぶ PLAYSTATION3 システム1.80以降(AACS鍵の更新) PowerDVD 7 Ultra系とかWinDVDのとか 2007年10月31日で規格は廃止に。 |
BD-ROM Profile1 Version 1.1 (Final Standard Profile) | BonusView(ピクチャー・イン・ピクチャー) |
2007年11月1日以降モデルは搭載必須 |
BD-ROM Profile2 (Full Profile) | BD-Live(Javaとネットワークとでいろいろするもの?) |
ネットワーク接続とストレージ1GB以上が必要 |
Profile 3 | オーディオのみ再生機 ビデオデコードやBD-Jはなくていい。 |
未 |
Version 1.1になっても、互換性はあるので従来のプレーヤーでも新機能なしで再生できる。たぶん。 DVDの音声トラックで再生できる/できないがあるのと同じだ。Profile2がフルスペック規格になるらしいけど2.1とか出てくるのかな。規格は完成しているので対応映画の登場と共に各再生機もバージョンアップするのでしょうか。Profile 3はオーディオ用のProfileになるらしい。DVD-AudioやSACDの世代交代となるものか?
SonyのCell (約2億3400万トランジスタ)、PanasonicのUniPhier (約2億5千万トランジスタ)といったチップやシステムでないと、Profile 1.1や2.0の変化に対応していくのは難しいのか? Sonyの録画機(Cell非搭載)は記録(H.264 High Profile)で追いつけていない。
Profile2 はレコーダー系ならHDDがあるので対応している/対応が容易なのかもしれません。プレーヤーはHDDがないので対応が難しかったりするのではないでしょうか。しかし正式に対応したという機種もほとんどないので、待ってみるかPS3にしてみるか、がいいのかもしれません。
BDMVの中でBD-Jを使わない部分をHDMVとしているようです。一般的なメニューなどが使えます。
BD-JはHAViのような構造だったりするそうな。
で? 背景、ビデオ、Javaグラフィックの3層の画面でできています。32bit RGB colorです。 アルファオーバーレイができます。JFIF(JPEG)やPNG、その他画像なんかもライブラリでデコード可能。
ビデオは背景とJavaグラフィックの間で伸縮可能らしい。パイレーツオブカリビアンのワールドエンドでもメニューで右上にビデオが表示されますね。
背景は、単色または画像だそうな。
ま、ほかにもBD-Liveに対応すると
Disc、Player(デフォルトフォント)、ダウンロードなベクターフォントが利用可能。BDに収録されていない字幕などもBD-J使ってダウンロードできるようになったり。新作情報みたいな部分までダウンロード、PLAYSTATION@Storeのビデオダウンロードみたいなことができるわけだな。通信方式は主にHTTPか?
A、B、Cの3つ? 日本、米国などはAグループ
BonusView (ピクチャーインピクチャー)は、ディズニーが要望して実現したらしい機能。どうでもいい機能なのでしょうが、HD DVDが対応しているので仕方なくBlu-rayでも使えるようにしてみたのでしょうね。 オーディオも重ねて再生することができます。ビットストリーム出力ではなくなるのでしょうか? ポップアップメニューのクリック音などがあるものも今は聴こえていますが、どうなる?
Version 1.1のBonusViewを使ったコンテンツ「Resident Evel:Extinction」(バイオハザードⅢの海外名)が米国で発売されたようだ。BD-Liveも展示会でデモがいくつかあったりするようで、今年中にもBD-Live対応の再生装置は準備可能なようだ。あとはソフト次第か。
パイレーツ・オブ・カリビアン3 ワールドエンドでは、ポップアップメニューを表示すると右上にメイン画面?が小さく表示される。これもBonusViewなのか、それともただのBD-Jか何かの機能なのか?
nVIDIAはBonusViewに対応させるかのようにGeForce9600GT で2ストリームの動画デコードに対応してきましたね。
BD-Live とか PSPへの転送とか
BD-Live は 一度どこかで発表?され、PLAYSTATION 3で対応したProfile 1.1って何かなと探していたら2.0まであることがわかってきたところでCES 2008で再登場、ふむふむ。2008年3月下旬、PLAYSTATION 3がまず対応。その他、現在発売中の再生機は対応できるのかどうか不明です。Sonyは「Sapphire3」「Sapphire4」という試作機でBD-Liveに対応しているようです。
何ができるのかというと、字幕・特典映像などの追加ダウンロード、BD-Jを使ったネットワーク対戦ゲーム、情報共有など、だそうな。
Profile 1.1で追加されたストレージにため込むのかな。
AACSとBD+
アナログ出力は、HD解像度が2010年12月31日まで(主に日本のD端子対策)、SD出力が2013年末までに製造された機器のみ可能。
いろんな鍵を組み合わせているので、DVD-Videoのように1つの鍵が漏れればそれで終わり、というふうにはなっていません。各鍵は更新可能なように考えられています。
データは最終的にはTitle Keyというもので暗号化されています。このTitle KeyはBDごとに異なるものを使うことができるため、1つのBDのTitle Keyを解読できても他のBDでは使えません。Title Keyの抜き出し方法がわかったら、その再生装置のDevice Keyが新しいBDコンテンツからは無効にされ、新しい作品は再生できなくなります。Device Keyは、再生装置ごとに付けられている暗号鍵で、Title Keyを復号化する元になるので、これ(Device Key)が無効にされた作品のTitle Keyを生成することは不可能になります。
その他、Media Key、Media Key Block(MKB)、Device KeyいろいろあってTitle Keyにたどりつくようです。
BDのMKBからDevice Keyを使って暗号化されたTitle Keyの復号用Keyを作ります。Media Key、MKBおよびそこから生成される復号用のキー(Processing Keyなどと呼ばれているようです)は一定期間ごとに更新されるようですのでこれを直接解読してもすべてが解読できるわけではありません。
2007年9月? 6月? BD再生ソフトウェアのDevice Keyは一定期間ごとに更新することになった模様。PS3も1.80で更新されている。
MKBから機器ごとに違うDevice Keyを使って同じProcessing Keyを生成するには、どうやっているのかなんとなく謎。
複製
Processing Key を生成する鍵のなかには、メディア固有の部分に書かれている鍵もあり、これはBD-Rなどでは複製できないのでとりあえずまるまる複製することは不可能です。暗号を解除して複製しても、BD再生にはいくつものチェックがかけられているのでまずそこで引っかかります。BD以外に複製される可能性はあるのかもしれません。
AACS(著作権保護の仕組み)で規定されており、Blu-ray Discでも実現可能、必須機能(ネットワーク機能がある場合のみ)、とされているものの、対応機はまだない気がする。メディア側は対応済のはずなので、今買った映画でも仕組みが確立した時点で利用可能になる見込み。
それとは別になりますが、CES2008でPSPへの転送はSonyがデモしていたのかな? まだ規格とかそういう段階ではないので実現するかどうかは不明。
BDAVとBDMVのディレクトリ構造 (BDAVは2004年10月時点の)
m2tsファイルはMPEG2-TS形式
BDMVでもBDAVと同じBDAV MPEG-2 Transport Stream が使われる。 中にMPEG2やMPEG4 AVC/H.264の映像、音声が入る。
6144バイト単位でAlignedUnitがあり、その中にsource packetが192バイト単位で入っていて、さらにその中に ヘッダ4バイトと188バイトのTransport packetが納められている。 最大レートは48Mbps(BD-ROMでは40Mbpsか? 1.5倍速)。
PESパケットで扱えるフォーマット一覧
エレメンタリストリーム名 | エレメンタリストリーム |
ビデオストリーム | SMPTE VC-1 video stream MPEG-4 AVC video stream MPEG-2 video stream |
オーディオストリーム | リニアPCM audio stream Dolby Digital audio stream Dolby Digital Plus audio stream Dolby Lossless audio stream DTS digital surround audio system DTS-HD audio system Presentation graphics stream Interactive graphics stream |
テキスト字幕ストリーム | HDMV Text subtitle stream |
↓BD-ROM Video Streamsの仕様
Video | CODECS | MPEG-2: MP@HL and MP@ML |
MPEG-4 AVC: HP@4.1/4.0 and MP@4.1/4.0/3.2/3.1/3.0 | ||
SMPTE VC-1: AP@L3 and AP@L2 | ||
最大ビットレート | 40Mbps | |
HD | 1920x1080x59.94-i, 50-i (16:9) 1920x1080x24-p, 23.976-p (16:9) 1440x1080x59.94-i, 50-i (16:9) MPEG-4 AVC / SMPTE VC-1 のみ 1440x1080x24-p, 23.976-p (16:9) MPEG-4 AVC / SMPTE VC-1のみ 1280x720x59.94-p, 50-p (16:9) 1280x720x24-p, 23.976-p (16:9) |
|
SD | 720x480x59.94-i (4:3/16:9) 720x576x50-i (4:3/16:9) |
ほんとの容量どれくらい?
Blu-ray Videoでは基本的には1080/24pや1080/60iが使われるようです。480iはありますが480pはないようです。1080pでは映画フィルムなどに合わせた1080/24pが主流です。1080/60pには規格上は対応していないようで、プログレッシブ変換/アップスキャン/倍速などで対応しているのでしょう。BD版の映画などでケースの裏側に1080pと書かれていれば1080/24pのことなんだなとわかってあげましょう。 HDMIなどでは1080/60pや1080/60iが基本的なところなので、1080/24pに対応していない場合は1080/60iや1080/60pに変換されてから表示されたりします。
HDMI端子的には1080/24pと1080/60iに対応していればBD的には充分で、テレビ側でプログレッシブ化するなり何なり? 1080/60pはPS3のゲームだけ対応していればいいのか? i/p変換は字幕などを入れる前にかける方が理想的、というのもPS3のアップスキャン(DVD)が綺麗な理由だとか。
BD収録
Disc | |
Blu-ray Disc (2005年時点のBD-ROM/BDMVの場合) |
1920x1080/59.94i |
AVCHD AVCRecも? |
1920x1080/60i 1920x1080/50i 1920x1080/24p 1440x1080/60i 1440x1080/50i 1440x1080/24p 1280x720/60p 1280x720/50p 1280x720/24p 720x480/60i 720x576/50i |
HD DVD 詳細不明 | 480/60i 1080/24p 1080/60i |
MPEG2やH.264にはProfileとLevelという区分けがあります。Panasonic機でよくHigh Profile というのが出てきたりしますが、あれはH.264の中でも圧縮率を効果的に高くしたものっぽい上位のProfileです。High ProfileはPanasonicハリウッド研究所(PHL)で研究開発されたらしいです。AVCHDやBlu-ray DiscはH.264のHigh Profileに対応しています。が、High ProfileはROM化するには最適ですが、録画機にはチューニングが難しいようでPanasonicの録画機や日立のBDカメラはHigh Profileで録画できますが、SonyのはMain Profileどまりだったり、いろいろです。 再生はHigh Profileに対応しているので特に制限がなければMain Profileのものもどちらでも再生できます。
High Profile 対応は BD-RE v2.1以降
Blu-ray Discの色は、High Profileまでなので基本的にYCbCr各8bitで4:2:0フォーマットです。残念っ。再生機器側で10bit~16bitに補完されるかもしれません。されないかもしれません。
Panasonic機(DMR-BW700/800/900、米国モデル DMP-BD30) では圧縮されたYCbCr 4:2:0の映像をPHLの「マルチタップ クロマアップサンプリング」という方式にあわせて4:2:2に変換しているらしい。さらにHDMIに載せるところでYCbCr 4:4:4やRGBに変換するトランスミッターも問題があったので自社コントローラに変えたとか? パイレーツオブカリビアンシリーズなどはPHLがオーサリングしているので圧縮と再生に同じ方式が使われて驚くほど綺麗になるのだとか。→[MPEG]でそのうち書くかも。
H.264/AVC | 標準化時期 | 大雑把な違い | Blu-ray Disc |
High 4:4:4 | 2004年7月? 2005年5月? (FRExt?) |
4:4:4で14bit色まで対応 | 未対応 |
High 4:2:2 | 2004年7月? 2005年5月? (FRExt?) |
4:2:2で10bit色まで対応 | 未対応? |
High 10 | 2004年7月? 2005年5月? (FRExt?) |
10bit Color 対応 | 未対応? |
High Profile | 2004年7月? 2005年5月? (FRExt?) |
Main Profileからいろいろ追加されMPEG2より高い圧縮率でハイビジョンでも高画質が可能に。再生負荷はMain Profileとさほど変わらないらしい。 | BDMV/BDAVの再生 録画機器、映画のいくつか PHLが開発? |
Extended Profile (XP) | 2003年3月頃? | 未対応? | |
Main Profile (MP) | 2003年3月頃? | Bフレームなどが使える。MPEG-2に劣る? 携帯用など想定? | BD録画機器のいくつか? |
Baseline Profile (BP) | 2003年3月頃? | I,Pフレームのみ | 未対応? |
これらはH.264の中では古い方の規格のようで、ほかにもProfileはいろいろあるらしい。解像度や転送速度にあわせてProfileの他にLevelも規格化されている。
High Profile Level 4.1とかLevel 4.2とか。
Level | サイズ | フレームレート(一般的なもの) | 最大ビットレート (Main Profileの場合?) |
Blu-ray Disc H.264 Main Profile |
High Profile |
1 | QCIF | 15 | 64kbps | × | × |
1b | QCIF | 15 | 128kbps | × | × |
1.1 | QCIF or CIF | 192kbps | × | × | |
1.2 | CIF(352x288) | 384kbps | × | × | |
1.3 | CIF | 768kbps | × | × | |
2 | CIF | 30 | 2Mbps | × | × |
2.1 | × | × | |||
2.2 | SD | × | × | ||
3.0 | SD | 25 / 30 | 10Mbps | ○ | × |
3.1 | 1280x720p | 30 | ○ | × | |
3.2 | 1280x720p | 60 | ○ | × | |
4.0 | 720p(1280x720p) / 1080i(1920x1080i or 1440x1080i) | 60p/30i | 20Mbps | ○ | ○ |
4.1 | 720p / 1080i | 720/60p / 1080/30i | 50Mbps | ○ | ○ |
4.2 | 1920x1080p | 60p | 50Mbps | × | × |
5 | 2kx1k | 72 | 135Mbps | × | × |
5.1 | 2kx1k / 4kx2k | 120 / 30 | 240Mbps | × | × |
H.264の一覧ではこんな感じなのか? 4.0と4.1では転送レートの違いだけっぽかったり。30iはフレームレート換算なので一般的(フィールドで計算)には60iか?
Blu-ray(2005年3月の資料)ではH.264 High ProfileでLevel 4.0/4.1 (1280x720/60p, 1920x1080/60i)に、Main ProfileでLevel 3.0から4.1まで対応しています。1920x1080/24pはLevel 4.1なのでしょうか、4.2なのでしょうか? その後2006年末までにLevel 4.2 (1920x1080/60p)にも対応しているのかどうかは不明です。PLAYSTATION3のファイル再生ではシステムの更新で4.0から4.2ぐらいまで徐々に対応したっぽい。 BD再生装置では4.1に対応しているはず。2007末のH.264対応BD録画機での「記録方式」はSonyがMain Profile@Level 4.0(1440x1080)ぐらいでPanasonicのはHigh Profile@Level 4.1(1920x1080)ぐらいか? (あくまで推定。間違いあり) まだまだハイビジョン放送の録画などでは改善の余地ありなのかもしれません。
1920x1080/24p は4.1なのか4.2なのか不明。1440x1080な一般的な地上波はMPEG-2なのでちょっと違うかも。
BDは、デジタル放送をH.264/AVC形式に再エンコードして録画できるようになりました。記録時間は3~4倍に伸びています。
記録方式 | 著作権保護 | 2層 | 1層 | ||||
BD-R/RE (BDAV) |
1層 25GB 2層 50GB |
MPEG2-TS DRモード |
BSデジタルHD(1440x1080 24Mbps) | 270分(4.5時間) | 135分(2.25時間) | ||
BSデジタル SD(12Mbps) | 540分(9時間) | 270分(4.5時間) | |||||
地上デジタル HD (1440x1080 17Mbps) | 360分(6時間) | 180分(3時間) | |||||
MPEG2 | SD解像度 | 10.5~84時間 | 5.25~42時間 | ||||
H.264 High Profile | HD(最大? 1920x1080) Panasonic | 8~18時間 | 4~9時間 | Panasonic | |||
H.264 Main Profile | HD(1440x1080) SONY | ~16時間 | ~8時間 | SONY | |||
AVCREC (BDAV) |
DVD/各種 | MPEG2-TS | SD/HD解像度に対応 | CPRM | 録画用(対応機なし) | ||
H.264 | SD解像度 | 録画用(対応機なし) | |||||
HD解像度(1920x1080/1440x1080) | 放送録画用(BDA松下のみ?) | ||||||
AVCHD (BDMV?) |
DVD/HDD/SD/MS | H.264 Main Profile H.264 High Profile |
無し | カメラ用(SONY松下共同規格) | |||
HD DVD-R | 1層 15GB 2層 30GB |
MPEG2 DRモード |
BSデジタルHD(24Mbps) | 162分 | 81分 | ||
地上波デジタルHD(17Mbps) | 230分 | 115分 |
|||||
DVD Rec |
H.264 Main Profile 1440×1080のSonyより H.264 High Profile 1920×1080のPanasonicの方が録画時間が長くなるのは、High Profileの方が圧縮率がいいから、かもしれません。地上波デジタルはもともと1440x1080程度なのでさらにHigh ProfileのPanasonic機の方が有利かもしれません。H.264は解像度に関係なくビットレートは録画時に指定したものに固定されたり。
こんなに差があるのに HD DVDってメディア価格はほぼ同じ
語
参考